TEMPO SHRA
早朝に見た天気予報は『雨』・・・のはずが雨雲はどこへやら。集まった21名で準備を整えた頃には青空になり、フライトするには申し分ない条件の空。前日夕方のように午後にはまた天気が急変するかもしれないから、時間の許す限りは楽しもうと、本日のフライト、スタートです。
今日はフライト前に新兵器の導入。曳航索に取り付けるロープをより強度のあるスリングロープに変えてはどうかと提案があり、高井さんが調達してくれました。まずは問題無くグライダーを曳航できるので、暫く運用を継続してみようと思います。
午前中から上昇気流が発生しているようで、複座・単座双方が早い時間帯から滞空を開始。そのうちの1機としてASK23で飛んだ中の人の私。先行するグライダーを追いかけたり、雲の様子を伺いつつ飛び続け、地上から無線で「1時間は頑張れー(棒)」との励ましにも支えられて、結果1時間9分。初の30分以上滞空を達成できました。
そのフライト中、北の方角を見ると雨域を発見。しかも時間が経つごとにこちらへ接近している様子。その雨雲が吸い上げる風を使いながら留まって天候を地上に報告しつつ飛んでいましたが、着陸してほどなくすると、サーッと通り雨。思いのほかしっかり降るので、一同機体を濡らさないようバタバタと準備。雨が止むまでしばし休憩となりました。
雨上がり後、再度飛べる状態にはなりましたけれど、岡崎グライダー空域の部分部分には急激に発達する雨雲があるようで、地上からは雨雲レーダーで情報を送りつつ、パイロットは安全なエリアでフライト継続。終了間際には降られるかと思いきや、結局は活動時限の17:30までフライトを楽しめる1日になりました。
そして本日、クラブ員の宮澤さんが岡崎での活動を一区切り、お仕事の都合で関東に戻られることに。フライトは勿論、学生時代に取得した資格を活かしてグライダーの整備に活躍されていたので、寂しいですが岡崎でもまだ飛びたいとのこと。なので、これからもどうぞよろしくお願いします!ご自身のフライトもされて、奥様も思い出にと佐々木教官操縦のデュオでフライト。
「離陸から地上数百メートルに至るまでがあっという間で、滑空中は機体を持ち上げる風の存在を飛行機よりも色濃く感じることができました。また、上空から見下ろす岡崎の街はジオラマのようで、何もかもが新鮮で楽しかったです。皆さんのおかげで、夫をはじめ多くの人の心を掴んで離さないグライダーの魅力の一端に触れることができました。ありがとうございました。」
と嬉しい感想も頂けました。
(渡)